サーバーを移行する
概要
レンタルサーバーを乗り換える場合や、構築は手元のPCで行い、運用は別の公開サーバーを使用するという場合などで、MicroEngineを動作させるサーバーを変更することができます。
移行作業
バックアップを作成して、それを別のサーバーに復元することで移行できます。場合によっては設定ファイルを書き換える必要があります。
document_root設定項目
設定ファイル(me/admin/data/config/user_config.ini)に"document_root"という設定項目があります。
この項目を新サーバーのドキュメントルートの値に書き換えます。
あるいは、"document_root" 項目を空欄にすることで、プログラムの実行時に自動的にドキュメントルートを判定することもできます。空欄にしてもほとんどのサーバーでは問題ありませんが、一部の環境では正しく動作しない場合があります。
upload_root設定項目
設定ファイル(me/admin/data/config/user_config.ini)に"upload_root"という設定項目があります。
この項目が設定されている場合は、新サーバーのアップロードディレクトリが置かれるパスに書き換えます。
※ upload_root設定項目は、バージョン 1.3.0 で追加されました。
※ この設定項目は、Webサーバーのalias機能利用時などに必要になります。
データディレクトリを変更している場合
データディレクトリ(me/admin/data/)を標準の位置から変更して運用している場合があります。
変更している場合は、管理画面用スクリプト(me/admin/index.php) 内で DATA_ROOT定数が定義されています。
その場合は、データディレクトリをDATA_ROOT定数で定義した位置に配置するか、データディレクトリを配置した位置をDATA_ROOT定数で指定します。
//define('DATA_ROOT', '/full/path/to/data');
手順
- バックアップを作成する
バックアップ手順はバックアップと復元を参照してください。
MicroEngineの管理対象外ファイルも含めてコンテンツを全てバックアップします。 - 設定を確認する
document_root設定を確認する。
データディレクトリ設定を確認する。 - 新サーバーにファイルをアップロードする
- ファイルのパーミッションを確認する
- 旧環境のMicroEngine本体("me"ディレクトリ)を削除する
注意点
移行先の新サーバーが、MicroEngineの動作環境を満たしていることは事前に確認してください。